Harrison’s podclass 勉強会

Podcast “Harrison’s podclass” を用いて勉強します。Harrison's podclassはAccess Medicineが提供しているpodcastです。

ショック②

19歳男性 血痰

  • 嚢胞性線維症の既往がある大学生
  • 試験勉強中に、突然大量の血痰で救急搬送
  • sBP 70, HR 145, SpO2 85%(r.a.), RR 40
  • ほとんど話すことができず、顔面は蒼白、呼吸促迫
  • 右肺で呼吸音低下、CXpで右全肺野の透過性低下

次のうち対応として誤っているものは?

 

A. 気管支鏡検査で、焼灼やレーザー治療も検討する

B. 気管支動脈造影検査 IVRを放射線科と協議する

C. ダブルルーメンのチューブで気管挿管する

D. 患者を左側臥位にする

E. 2本の太い(18G以上の)末梢静脈路を確保する

 

正解: D. 患者を左側臥位にする (右側臥位が正しい)

解説: 健側に血痰が流れ込まないよう悪い肺を下にする。

まずはABCを安定化する。太い2本のルートで大量に細胞外液を投与する(E)。呼吸不全があり気管挿管を行う。ダブルルーメンを用いることで分離換気できる(C)。A,Bは原因の治療として有効である。

 

"bad lung down" と覚える