Harrison’s podclass 勉強会

Podcast “Harrison’s podclass” を用いて勉強します。Harrison's podclassはAccess Medicineが提供しているpodcastです。

2021.23 47歳女性 大腸癌検診

症例: 大腸癌のスクリーニングについて心配している47歳女性 

 

大腸癌の既往なし、家族歴なし、消化器症状なし

 

質問: スクリーニングについて正しいものは?

A. 下部内視鏡がいまだにゴールドスタンダード

B. CTColonoscopyがゴールドスタンダードになった

C. Flexible sigmoidoscopy は下部内視鏡と同じくらい有効

D. 50歳になるまでスクリーニングすべきでない

E. 便潜血+便中DNA testは下部内視鏡より感度が高い

 

大腸癌 アメリカで3番目に死亡率が高い癌

スクリーニング 早期発見 死亡率を下げたBlack American が最も多い

 

正解

A.

10年以内に再検

生検するような病変があればもう少し早めに

 

B. CTColonoscopy (virtual colonoscopy) 感度が十分でない、下部内視鏡はポリープをその場で切除し治療できるメリットもある

 

C. 右半結腸の大腸癌が増えているため感度が十分でない。歴史的にはS状結腸、直腸が多かったが…。

 

D. USPTF 平均リスクの成人に対する昨年50→45歳に引き下げた

平均リスクとは

 家族歴なし、消化器症状なし、IBDなし、ポリープの既往なし

 

E. グアヤック法→免疫学的便潜血法に変わった

便潜血陽性は特異的でない→CS

年1回のフォロー

 

便中DNA test は便潜血も調べる

感度、特異度は免疫学的便潜血法より高いが偽陽性も多い 陰性なら3年おきに再検

 

【teaching points】

・2021年、USPTFによる平均的なリスクを有する成人に対する大腸癌検診の推奨年齢が50歳→45歳に引き下がった

・下部内視鏡はいまだにgold standard

・便中DNA検査+便潜血 3年おきは非侵襲的

 

便中DNAがpromisingのよう